マッチングアプリと聞くと、「出会いの数が多くて、効率的にすぐ恋人ができる」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、実際のデータを見てみると、理想の相手を追い求めすぎた結果、アプリのシステム内に何年も滞留し続けてしまう「婚活迷子」が多数存在するというシビアな現実が浮かび上がってきます。
1. データが語る「長期滞留者」のリアル
消費者庁が2021年に発表した調査データ(※)によると、マッチングアプリを「2年以上」という長期間にわたって利用し続けているユーザーの割合は、各年代で以下のようになっています。
- 20代: 12.6%
- 30代: 17.5%
- 40代: 24.0%
年齢が上がるにつれて長期化の傾向は強まりますが、最もフットワークが軽いはずの20代でさえ、およそ8人に1人が「2年以上アプリに居座り続けている(退会できていない)」という客観的な事実があります。現在では利用者の増加に伴い、この長期滞留者はさらに増えていると推測されます。
2. なぜ「アプリの沼」にハマってしまうのか?
手軽で圧倒的な会員数を誇るアプリにおいて、なぜこれほど長期間「恋人ができない(あるいは作らない)」状態に陥ってしまうのでしょうか。その原因は、アプリ特有の構造にあります。
次々と新しい異性が表示されるため、「もっと条件の良い人がいるはず」とキープや見送りを繰り返してしまう(選択のパラドックス)。それに加え、アプリというフィールド自体が「真剣な婚活」「気軽な恋活」「遊び目的」「既婚者の紛れ込み」などが混在する、非常にカオスな環境だからです。
3. 明確なルールを持たないと長期化する
出会いの母数が大きいことは間違いなくメリットですが、同時に「終わりが見えなくなりやすい」というデメリットも内包しています。
「いつまでに、どのような基準を満たす人と付き合うのか」という自分なりの明確なルールと期限を持たずに飛び込むと、アプリの利便性に振り回され、気づけば2年以上も時間と労力を消費してしまうリスクがあることは、始める前に知っておくべき事実です。
※出典:消費者庁「マッチングアプリの動向整理」(2021年)より

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